日本に一番近い外国「台湾」とアジアの華人
中国進出の為には台湾人と肩を組む事が重要だ
というジョージの話を以前しましたが
台湾とパートナーを組む際のメリットは中国進出だけではありません。
もっと具体的に違う切り口から紐解いていこうと思います。
台北市で日本の情報を取り扱っている広告会社社長、
この台湾で約25年近く住んでおられる日本人の方がいらっしゃいます。
ニックネームを倭(やまと)さんとします。
今回はその倭(やまと)さんにインタビューしてまいりました。
倭(やまと)さんには今後、台湾塾の特別講師としてもご協力いただけます。
私:倭さん、昨年頃から日本のメディアも、中国進出を目的に
台湾について取り上げる番組が多くなってきてますが。
この流れはどのような背景が影響しているのでしょうか?
倭:
そうだね、ちょっと話が長くなりますが、聞いてください。
倭:
中華民国(台湾)と中華人民共和国(中国)
世間ではこう分けられているけど、
台湾人も中国人も中華民族であることは一緒なんだ。
華人というやつだ。(漢民族やなどとも言う)
私:そうですね。
倭:
華人というと、中国だけではない、シンガポールにもいるし、マレーシア
台湾、香港、そして日本にも華僑という呼び名で、様々な国に住んでいる。
マレーシアはマレー人の国であり
ミャンマーはミャンマー人の国であり
タイはタイ人の国である。
そう、そのはずなんだが
その経済のほとんどは、
華僑が握っているんだ。
私:なるほど
華僑は中国だけじゃない、
マレーシアにしろ、ミャンマーにしろ
タイにしても。
日本人との経済関係を築くのは、ほとんどが華人なんだ。
そこを通さないと、現地とはなかなか話ができない。
日本と韓国はちょっと別だけど
東アジアの領域で考えると。
ビジネスのピースを握ってるのは華人なんだ。
そんな華人の中でも一番親日的であり
日本人に対して悪感情を持っていない国、それが台湾。
シンガポールや、ミャンマーなんかは昔戦場になってんだ。
中国にしてみれば直接日本とやりあってるから超反日。
日本人に親兄弟を殺された中国人もいっぱいいるわけだ。
少子化と不況が重なり、日本経済のパイが縮小していく現実。
そんな中、中華圏ビジネスが無視できなくなってきてる。
出て行かざるを得ない。
出て行かざるを得ないんだけども、うまく取り計らえない。
文化が違う。
で、その文化の中間にあるのが台湾。
中国大陸の文化を持ちつつも、日本統治時代の日本文化も併せ持つ台湾は
中国人とはまた違う感覚を持っている。
そして台湾は資本主義だ。
中国と違って、共産主義の支配が無い。
ビジネスとして考えた時
日本が直接中国へ行っても、
中国は全体主義国家であり
“じんちの国”。
私:じんち、ですか?
法律で治めてないんだ、人が治(おさ)めてる。
これは台湾もそうなんだけど
メンツを大事にするというか、まぁコネ社会なんだ。
コネが無いと前にも後ろにもメンツが立たなくなる。
で、
“そのコネを持ってる”
“或はそのコネを作る事ができる”
そう考えた時、当たり前だが
同じ民族の方がコネが作りやすい。
日本人が中国人とコネを作るのは非常に難しい。
ところが台湾人と日本人は比較的コネが作りやすい。
日本に好意を持っている。
でないと地震の義援金があんなに集まりゃしない。
そして台湾人は中国文化も知っている。
食べる文化だとか、
物の好み。ビジネスの流れ
ルール。もてなし方。
そんな台湾は日本から一番近い外国。
JetStarやPeachなどのLCCの登場でこれまで以上に台湾との交流は加速化するでしょう。
安く、そして早く行くことができるし
アジアビジネスマーケットで考えると、立地がとてもいい。
海にも囲まれている。
だから、いま台湾なんだ。
私:なるほど
・・・と長年台湾に住んでおられるからこその実際の体験談などを
交えながらインタビューをいただきました。
広告会社社長、倭(やまと)
倭さんには今後も魁!台湾塾の特別講師であり仲間としてご協力いただけます。

