なぜ、いま台湾なのか?【人種的側面後編】
なぜ、いま台湾なのか?の人種的側面の後編です。
台湾の言語は中国と同じ北京語です。
文字は北京の簡体字とは違い、繁体字を使いますが
発音はほとんど一緒ですので、言葉の意思疎通ができます。
台湾を国家として例えると、中国語を母国語としている国は台湾と中国のみなのです。
その事もあり、台湾は中国でのビジネス展開が非常にスムーズに行えます。
中国の企業別輸出金額ランキングをみると
ベスト10社中、実は台湾企業が4社を占めます。
PCメーカーの中国子会社など台湾系企業が多く顔を出しているのです。
輸出金額ランキング上位100社のうち、台湾系企業の構成比は金額ベースで4割に達します。
参考ページ:大和総研リサーチ
弊社のホームページでも要約して読みやすく書いています。
では日本はどうか。
歴史的背景から、中国から日本は忌み嫌われる存在です。
ビジネス面でもそういった背景が色濃く影響してきます。
また言葉の壁や文化の違いも大きくあり、意思疎通が困難です。
中国市場!中国ビジネス!と世間では騒がれていますが、
実際の所その成功率は高くありません。
偶然といいますか、
私が本格的に台湾に移ったのが昨年の9月なのですが
その翌月の東洋経済新聞の表紙がこれでした。
実際にデータとして出ています。
みずほフィナンシャルグループの関係者は
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本企業と台湾企業が合弁で中国進出する場合、
日本企業が単独で進出するより生存率が10%高まると指摘した。
これは、2日に経済部投資処と同グループが共同で開催した
「台日企業結盟策略説明会」での発言。
台湾と中国のECFA(両岸経済協議)締結後、日本企業の間で台湾企業との提携を通じての
中国進出に対する関心が高まっている。
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10%の違い。
そのほとんどが、「コミュニケーション面」だと私は痛感しています。
簡単に説明を
社員が仕事しないから、といって日本人が怒ると喧嘩になります。
そこに台湾人が責任者として入る事でコミュニケーションが発生し、全体が引き締まるのです。
台湾人は要領がよく商売気質が高いです。
決める時には前に出て周りをまとめるパワフルさがあります。
中国(アジア)展開をするにあたって台湾がそのハブとして選ばれ始めています。
その理由はいま説明した言語(コミュニケーション)だけでなく、この後に説明する
政治的側面
にも大きく影響してきます。
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なぜ、いま台湾なのか?
1.人種的側面
2.環境的側面
3.政治的側面
4.技術的側面

