台湾の救急病院の通路で過ごした3泊4日
先日台湾在住時に、髄膜炎の疑いありとのことで
台湾の病院で3泊入院し、急遽日本に帰国しました。
救急車中で十数件病院から受け入れ拒否をされ
まぁまぁ大変な思いをしましたのですが、
今後台湾に在住される方、観光や留学される方も含めて
この記事が少しでも参考になればと書いております。
1日目、風邪がなおりかけていた頃の出来事でした。
台湾の職場で、突然激しい頭痛に襲われました。
頭の中から誰かに殴られてるような持続的で強烈な痛み。
ひとまず横になるものの、あまりに激しい頭痛でじっとしていられない。
吐き気もする。
約4時間ほどだろうか、
これはダメだと、近くの救急病院へ。
病院に着くや否や、痛みによる吐き気で院内で嘔吐。
搬送用ベッドに乗せられた私は、
病院の通路に並ぶ搬送用ベッドで治療を受ける患者さん達の場所へ
病院1Fの通路で治療を受ける事になる。
シングルよりも狭いセミシングルの搬送用ベッド。
それと一枚のタオルケット。
アイテムはこの2つのみ。
もちろんカーテンなども無く、すぐ近くに外に通じる自動ドアがあるため
衛星面とセキュリティ面の不安も感じる。
貴重品の入った荷物などは全て自己管理。
とりあえずベッドの頭側に、
盗み難いよう金具に引っ掛けて隠し置く。
強い鎮痛剤を注射してもらうが全く効かず、
眩しい中、痛みに耐えながらタオルケットにうずくまる。
それもここは救急病院の1Fの入口のすぐ傍の通路、
金曜日の夜ということもあり
交通事故などで血まみれの患者が救急車で搬送されてくる。
その他にも、喧嘩で顔が変形した若者。
患者の質がぐっと変わる。
救急治療室は入口からすぐ近く、先ほどの患者の治療だろうか
例え用の無い叫び声が院内に響く。中国語での喧嘩も始まる。
そんな中、丸一日激しい痛みで眠れずに二日目の朝を迎える。
海外での突発的な病気、料金、言葉。
海外で病気にかかると様々な問題が降りかかってきます。
私の場合はちょうど海外保険の切り替え準備中に病にかかってしまい
100%実費での支払いでした。苦笑
有名な病院でしたが、日本語には対応しておりません。
3日目の夜に医者から言われる。
強い鎮痛剤を打っても効かない。
あなたは髄膜炎の疑いがあるから、これから骨髄から髄液を抽出し調べます。
この同意書にサインしなさい。と言われた。
専門用語も多く、言葉がなかなか通じない環境下、
しかし漢字であればある程度読める
だが、そこで目に入ってくる文字は、専門用語が多く
分かる文字といえば、死亡率、後遺症、危険性。などの文字。。
この衛生環境下で、医者の説明をはっきり理解しないままの
リスクを伴う骨髄注射はさすがに臆してしまいました。
そして4日目の早朝、急遽日本に帰りそのまま入院という運びになったわけです。
日本帰国時の十数件の病院の受け入れ拒否は、海外での感染症の懸念と
髄膜炎の疑い(医者が嫌がる病気だそうです)という所からでしょう。
語ると長くなりますが、色んな出来事がありました。
隣に居合わせた台湾人夫婦がすごく優しくしてくれた事
Makiyoの事件が関係してるのだろうか、単に日本人が嫌いなのか
医者から嫌がらせを受けた事。
付き合いはまだ浅いのに、「困った時はお互い様」と
台湾の友人が色々気にかけてくれた事。
観光、仕事、留学。
海外に行く目的は皆さん様々ですが、私自身が海外での病気を体験した事で
保険や医療体制の準備の重要性、そして周りの人の暖かみを身にしみて感じました。
病院により、体系や体質が違います。
しっかりとした海外保険に入っていれば、
日本語も通じる清潔な指定病院で、優遇された治療(100%全額保証)が受けれるそうです。
参考【AIU海外旅行保険】 https://www.aiu.co.jp/travel/
写真は最終日。
周りの方が、順次病室に移っていく中
僕だけその案内がありませんでした。
何度も医者と取り合ってくれた台湾の友達も
「ここはもう辞めた方がいい」と飽きれギレする始末。。
もう二度と行きません。笑
ちなみに悪性の髄膜炎ではありませんでした。

